ネパール連邦民主共和国(ネパールれんぽうみんしゅきょうわこく)、
通称ネパールは、南アジアに位置し中国とインドに挟まれた場所にあります。近辺にはブータンやバングラデシュがあります。
世界最高峰の山であるエベレストを含むヒマラヤ山脈を有しています。
年間を通し大きく2つに分けることができ、6月から9月前半が雨季で9月後半から5月が乾季と言われています。
平均気温は1年を通して高く、冬でも20℃近くあるのですが、夏はそれに比べて気温は上がらず、30℃くらいです。
ただしヒマラヤ山脈は標高によって亜熱帯気候~山の頂上の万年雪に覆われるツンドラ気候地帯まで多種多様な気候です。
そのため、ふもとでは亜熱帯でも標高3000メートル付近では最暖月平均気温が10度以下のツンドラ気候地帯となります。さらに標高が高くなると万年雪におおわれる地域になります。
仏教徒やヒンズー教徒が聖地として崇め、さらに世界中の登山者を魅了するヒマラヤ山脈に抱かれるこの国は、朗らかで優しい国民が貧しいながらも幸せに暮らす素晴らしい国です。人懐っこい子供の見せる笑顔は、大きな瞳が印象的で、清らかな心を持つ無邪気さそのものです。小さな国土の中には、多くの民族が存在し、風習や信仰も多様です。これは、ネパールの魅力に繋がっており、色彩豊かな街の風景にも感じ取れます。多くのネパール人は比較的穏やかで日本人に近い国民性を持つようです。人の話を遮ったり、自分の意見を長々と述べたりすることもなく、日本人の私たちにとっては安心して話が出来る雰囲気があります。ユーモア好きな面もあります。
ネパールの首都カトマンズのある盆地一帯。ユネスコの世界遺産に登録されています。
カトマンズから西に約200kmの、標高800m地帯に位置する。アンナプルナ山群の峰々とペワ湖やベグナス湖など美しい湖とが織りなす風光明媚な街であり、ネパールのリゾート地です。
「豊穣の女神」と呼ばれる美しい山脈。登頂するには非常に危険度が高く、北側は雪崩が頻発し、反対側の南壁は技術的に困難な大岩壁となっています。
世界でも珍しい、三角形を組み合わせた国旗。上部の月は王家を、下部の太陽は宰相を表し、太陽や月と同じくらい国家が末永く繁栄するようにとの願いを込めたもの。青色は澄みわたるヒマラヤの空を、赤色は国民の勇敢さをを象徴しています。
地方によって食生活は異なりますが、基本的に一日二食です。
朝10時と夜7時~10時の間に食べます。土地柄、インド料理、中華料理、チベット料理が融合され独自の食文化が育ったネパールの料理はインド料理ほど、香辛料が強すぎず、野菜が比較的多く、日本人の口に合いやすいのが特徴です。カレー、ダル(豆の煮込み)に、野菜炒め、主食は粘り気の無い「インディカ米」のご飯か、ナン、チャパティーが通常です。普段の食事は、ダル・バートとよばれる定食です。
ダル(豆のスープ)とバート(ごはん)に独特のスパイスで煮込んだ野菜のおかず(タルカリ)とピリッと辛い漬け物(アチャール)が添えられます。
ネパールの料理の特徴は、(1)カレー味、(2)ニンニク、タマネギ、トマトを多用する、ということです。
いわゆる激辛の料理は少なく、ニンニクのコクやトマトのさわやかな酸味を感じる料理が多いのも特徴です。
また、ネパールの多くの人は、ヒンズー教を信仰しており、牛は神聖な動物と考えられ、決して食べません。
世界一神々が多く住む国ネパール。幻想的な世界遺産が残されています。
サガルマータ国立公園は世界屈指の高峰が連なるヒマラヤ山脈の中の国立公園です。サガルマータとはネパール語でエベレストを指しています。ここでは珍しい動物や植物が生息していて、動植物の宝庫としても知られています。
カトマンズ盆地はカトマンズ渓谷とも呼ばれるネパール最大の盆地です。ヒマヤラ山脈に位置し、首都の『カトマンズ』、『パタン』、『バクタプル』の3つの市で成り立っています。ここはもともと湖で、肥沃な、そして緑豊かな土地です。カトマンズ盆地は、チベットとインドを結ぶ交易の中継点です。仏教やヒンドゥー教の聖地となり、多くの寺院や聖堂、彫刻といった宗教芸術が花開いた場所でもあります。標高が平均して約1,300mという高さにあるにもかかわらず、緯度が沖縄とほぼ同じなので、年中温暖な気候にも恵まれています。
仏陀の生誕地ルンビニ
ネパールの世界遺産であるルンビニは、ネパールの南部タライ平原にある小さな村です。仏教の開祖・釈迦(本名・サンスクリット語:ガウタマ・シッダールター)の生まれたとされる地で、仏教の八大聖地の1つでもあります。マーヤー・デーヴィー寺院を中心に、アショーカ王が巡礼したときに建立された石柱、釈迦が産湯をつかったという池などが残り、巡礼者で賑わっていて、特に12月から1月にかけて多くなっています。仏典に伝えられるところによれば、釈迦のこの世への現れは以下のようであったとされます。釈迦は、母親の摩耶夫人(まやぶにん マーヤー)がお産のために実家へ里帰りする途中にルンビニ(藍毘尼) の花園で休んでいた時に夫人の脇の下より姿を現し誕生しました。釈迦はこの世へ出てすぐに七歩歩いて右手で天空を指し左手で大地を指して「天上天下唯我独尊」と声を出したと言います。
チトワン国立公園は、ネパール南部に位置するジャングルを保護する目的で設置された自然保護公園です。希有な野生生物を救うため、1973年にネパール初の国立公園に指定され、さらに1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。 首都カトマンズから飛行機で約30分、バスなら8時間かかります。2006年の国王の権力停止にともない、旧名称ロイヤル・チトワン国立公園からロイヤルの文字が削除されました。 ネパールといえば、世界の屋根と言われるヒマラヤ山脈のイメージで標高が高いと勘違いされることが多いですが、このチトワン国立公園の標高は、50m~200m程度で亜熱帯気候です